コートダジュールの旅(グラース)

実はここグラースが、このコートダジュール5日間の
旅の一番の目的でした。
ヨウコは大学1年のときに、卒論のテーマを
香水関係にしようと思っていたので、
ここ香水の首都と呼ばれるグラースは絶対に訪れたい町でした。
しかも、自分のオリジナルの香水が作れると聞いていたので、
これは留学中に絶対行かねば、と思ってました。
でも匂いの苦手な子には大変らしいので、
本当に香水が好きな子としか来れないなぁと思っていました。
でも今回、トモコもぜひとも行きたいと行ってくれたので、
早速電話して講習を申し込んだ、という次第であります。

2004年12月20日ニースのプロムナードデザングレの朝。
キレイですね。
(これ、動いてるバスの中から撮ったのにもかかわらず、
傑作じゃないですかっ!)

ニースからバスで3時間。
ずいぶん山奥に来ちゃったみたい…。

小さな地図で探し歩いて、バス停からここまで来ました。
かなりありました。
いやぁかわいい町ですね。

時間を考えて、(フランスは昼休みが長いのです!)
先に国際香水博物館(濃いオレンジ色の建物)に行ったのですが、
2年くらい閉まってるとのことでした。
くぅ~さすがフランス。

そしてやってきた、フラゴナール香水歴史工場。

ここでは、18世紀末の香水工場が再現されてます。

蒸留中(?)
煮詰めてから、蒸留するんですよね、確か…。

ここでは製造過程がわかるそうなのですが、
説明も何もなかったので理解してません…痛

遠くに、カラフルな液体の瓶が見えます。
これが作られたエッセンシャルオイルでしょうか…

ここが煮詰めるところでしょうか…

世界各地で採れる植物の一覧表です。

ブルガリアではバラ、中国ではユーカリとゼラニウム、
だそうです。ふむふむ。

ここには、香水のラベルのコレクションなど、
いろいろ展示されておりました。

工場の2階には、香水瓶のコレクションがありました。

貴婦人たちによく似合いそうですね。
こんなかわいらしい瓶がほしいものです。

素敵ですねー。

あら、こんなのがありました(笑)
聖書にでも出てくる方なのでしょうか・・

こちらが昔の蒸留装置、かな?

ちょっと現代的になりました。
さぁ出口です。

フラゴナールのお店は、
ほんっとにかわいいものばかりでした!

これはキャンドルがひとつひとつ包装されてます。
これでもひとつ3000円くらいしました。

でもここでは工場価格で、店頭の3分の1のお値段で
購入できるんですよ。

店の外もかわいい。

こちらは、プロヴァンス民族衣装博物館です。

中が撮影禁止だったので、外の展示で我慢してください。
とりあえず、プロヴァンス地方の衣装や
素敵な宝石がじゃらじゃらありました。

ちょっと町の中入ると、こんな感じです。
かわいいです~。
赤いのはサンタがぶらさがってるのー!

ディスプレイもちょっとグラースチック?

でもまたちょっと中に入るとこんな感じです~
下町っぽい。

そして極めつけはこちら。
(上から4個目の写真と同じ町とは思えません。
フランスの町は結構こんな感じです。
見えるとこと隠すとこ、っていうか・・
ちょっと意外ですよね・・)

グラースの町をちょっと見た後は、
予約してあった14時からの研修のため、
ガリマール工場までバスで行きました。

到着。
意外に意外、なんか車やさんみたいで拍子抜け。

トモコがいいショットを撮ってくれました。
蒸留装置と、遠くには先ほどいたグラースの町が見えます。

トモコがいいショットを撮ってくれました(その2と3)。
私が研修の手続きをしている間に・・。
入ってすぐの店内です。おしゃれ☆

私たちの研修を担当してくれたのは、
ちょこっと日本語もしゃべれるキリスティという、
人の良いおばさんでした。
研修は全部フランス語だったので、
翻訳が下手でトモコ、ごめん!って感じでした・・。
さて、まずひとりひとり席に案内されました。
もうこんな部屋だけで感激です!
2時間の研修なので、結構急ぎ足でした。
まず原料の種類について説明を受けて、
香りの種類や効果について聞きました。
香水には、トップノート、ミドルノート、ベースコートがあります。
トップノートは体につけてから15分くらいで空中に飛んでっちゃうそうです。
でミドルノートは1時間から2時間持続するそうです。
これが香水の一番目立つ匂いだそうです。
最後のベースコートはずっと肌に残る匂いだそうです。

まずベースコートの前に、ひとりひとりの好みを知るために、
またベースコートへの参考のために、右下の赤い箱から2つ選びました。
9種類から選ぶのですが、また全然違った香りで楽しかったです。
これには名前が書いてないので私たちはどんな原料かわかってませんでした。
でヨウコが選んだ2つは、キリスティがすぐ喜んで教えてくれたのですが、
多くの日本人が選ぶ種類だそうです。うれしいような、悲しいような・・。
でもたぶん、日本人の香りの好みって似てるんでしょうね・・。
でトモコの選んだ2つは、両方とも動物性でスパイシー系で、
甘い香りのヨウコとは全く正反対だったのです。
ふたりとも全く違った面白いのができそうでわくわくしました。
あとこの間、バニラを入れるか入れないか聞かれました。
それによって、バニラの5mlの分、他の液体の分量が変わってくるからです。
ヨウコはバニラを入れなくても甘い香りになると思ってたので、
これ以上甘くなるのが嫌だったのでやめました。
トモコは入れることにしました。

で先ほど選んだ香りを元にキリスティは、だだだーん、と
瓶を10個くらいヨウコの目の前に並べ、
ここから3個選んで15mlずつシリンダーに入れて、と言いました。
たくさんある中から3個選ぶのは大変かと思いきや、ベースノートは、
動物性、フルーティ系、柑橘系、などとしっかり分かれていたので、
嫌いなものは「あっやだっ」とすぐわかり驚きました。

15ml×3入れる時は、どきどきしました。
こぼさないように、そーっと。
で3つ入れた後は混ぜるため、
もう一つのビーカーに移してまた戻すという
作業をしなければいけませんでした。緊張!
しかもこのときトモコがシリンダーの匂いをかいでて、
あっ私も嗅ごっ!って超興味心で嗅いでたら怒られました。
なぜなら今これはアルコール度が強すぎるので、
頭がくらくらしちゃうし、鼻も馬鹿になっちゃうからです。
ひとつ賢くなった後はすぐにまた、
ここからここの間から3つミドルノートを選んでね、と言われました。
今回のミドルノートは、まさに大変でした。
15個くらいの中から選ぶのですが、ただ好きな香りを選んでいいのか悩んだのです。
私はすぐに、ハーモニーというものを気にしてしまいます。
ただ好きな香りの液体を選んで、それを混ぜて、
いい香水ができるのか、と不安になったからです。
でもキリスティは大丈夫、と言い張りました。
うーん。
悩んでる際、トモコがキリスティに相談してたら、キリスティは、
この液体はあなたのベースノートに合わないから、こっちのがいい、
とかアドバイスしてて、なるほどーって思いました。
さてヨウコは今回、好きなのが4つあって
どうしても一つ減らせない、という状況に陥ってました。
そしたらキリスティ、4つ入れてもいいのよ、と言って、
紙に書いてある15という数字を10に変えてて、
あ、何とでもなるんだ、と思いました。

で最後はトップノート。
今回は18個の中から、2つなので、かなり苦戦しました。
おっとこの間、鼻が馬鹿になるので、
外でちょっと休憩してきなさい、と言われました。
私はなんともなかったけど、確かに、トモコは頭痛い、とか言っていたので、
あぁリフレッシュした方が、新鮮になった鼻と頭で、
ちゃんと自分の好むものを選べるのか、と思いました。

休憩の際、社長っぽいおじさんと、
弟子っぽい男の子が、部屋から出てきました。

ここがその、研修部屋の隣の研究室。
社長と弟子は何やら忙しそうに話していました。
ってかこんな社長にじきじき調合の指導が受けれるなんて
すごいうらやましかったです。
きっと彼は見込まれてるんだな…いいなぁ。
(そう、調合師って1日に数時間しか働けないんだって。
しかも人生、鼻だけで生きていけるってすごいねー。)
さて5分休憩後、もう残り時間は半分を切ってました。
トップノートを選ぶのですが、いやぁ面白いものです。
今までずっとフルーツ系ばかり好んでいた(選ぶときは知らない)のですが、
なぜか最後の5mlと思うと、全然違ったものが入れたくなるのです。
飽き、でしょうか。で私の選んだものは、
今まで入れたこともなかった動物性でした。
ところで私たちは、シリンダーに入れる際、
材料の名前を全てカルテに記入していました。
残念なのがこれをメモっておけば、世界でひとつの自分の香水の材料がわかるのに、
忘れてしまったことです…
というかコピーとかもらえると思ってました。
だから今、人に聞かれても材料がわからないのです。残念!
ただ素晴らしいことに、この100mlがなくなっても、カルテが保存されているので、
ここに電話すればいつでも自分の香水を調合して送ってくれるのです!
こうして100mlすべてシリンダーに入れ終わったわけです。
はい、そしていきなり、名前を聞かれました。
そう、自分の香水につける名前です。
私はエクスにいるときからずっと考えてたんですが、
さきほどグラースのとある店で購入した、
かわいい銀色のチョウチョのオブジェにちなんで、
“Papillon de Noel”
にしました。
これは、クリスマスのちょうちょ、という意味です。
もうすぐクリスマスも近いし、みたいな・・。
トモコは21歳になったばかりなので、
フランス語で“Vingt et un”にしてました。

で、ここの社長?っぽいすごい優しいおじさんから
修了証明書を贈呈されました。
このおじさんは、弟子の指導で忙しいにもかかわらず、
毎回私たちのことを気にしてくれ、何度も香りのアドバイスをしてくれました。
特に私の香りを嗅いで、カルテを興味深く見て、こんなのもあるのか、
みたいに頷き絶賛してくれたのがとてもうれしかったです。

はい、ちゃんと名前も印刷してもらった、
世界にひとつだけの香水がこちらです☆
左の香水は研修後ガリマールで、工場価格で
なんと100mlを2000円で購入。
これはキリスティ一押しの商品。
しかも私が今まで買った香水の中で一番好きなの!
もぅ最高です。やっぱりブランドじゃないね!
そして右側がこの後戻った、先ほどのフラゴナールで購入の
Belle de Nuitです。
こちらも200mlで5000円で超お得。
実は私は、自分の香水を作ったら他の香水を買うつもりはさらさらなかったのです。
でもこの香水の首都グラースで、たくさんある香水をずっと嗅いでると、
やっぱり自分の好みがわかってきて、
(しかもさすが工場なので種類も豊富!しかも3分の1の値段だし)
一生に一度だし、ってことで、この1日で3つも購入してしまいました。
でもほんとに、今までの人生で一番好きな香水たちに出会えて
幸せな日となりました!
香水の大好きな方は、ぜひぜひ行ってみてください!
ほんっとお勧めです。
そう、言い忘れました。
研修は2時間で34ユーロでした、5000円くらい。
実際2時間半くらいやっていただけたし。
もちろん自分の調合した名前入りの香水はお持ち帰りできます。
すごく楽しいし、最高の思い出になると思いますよ。

P.S.
実は完成した香水を手渡された時に、
数時間は嗅ぐな、と言われました。
それは今は鼻が馬鹿だから。
でトモコとヨウコは帰るバスの際も、早く嗅ぎたいねーなんて言ってて、
ホテル帰って寝る前、どきどきして、ふたを開けたら、ふたりとも・・・
なんかさっきまで最高と思った香りが、なんか微妙に思えたのです。
しかもお互いのがいいと思える始末。面白いものです。
エクスに帰って友達が嗅ぐ度、シャネルにありそう、とか言われ、
うれしいもんですが、自分はなんだかすっごい好きになれないんです。
なぜでしょぉ・・失敗、かしら。涙
コートダジュールの旅のつづきはこちら→5.モナコ・エズ(作成中。お楽しみに!)























