+1日目+



●●●シャルル=ド=ゴール空港からパリ市内●●●

 シャルルドゴール空港で計60キロの荷物を抱えたヨウコは、パリ市内行きの電車を探すのにひと苦労した。やっとのこと電車を見つけたと思いきや、切符売り場でフランス語にまたもやひと苦労。電車を待ってたら、キレイな黒人のお姉さんに話し掛けられた。彼女はエアガボンで働いているガボン人だった。その時、これからフランスで、たくさんの黒人さんに出会う前兆を感じた。彼女は一方的によくしゃべり、携帯の番号までもくれた。パリ市内の駅に着くと彼女は、私を弟に紹介したいから20分くらい待ってと言った。しかし30分待っても来る気配がないので、彼女に悪いが、私はひとりでユースに向かうことにした。

 ユースまでの地下鉄の乗り換え3回は、最悪だった。ユースのホームページに書いてあった通りに地下鉄を使ったのが間違いだったのだ。パリの駅はとにかく階段が多い。エスカレーター、エレベーターなんて気の利いたものは一切ない。60キロ近い荷物を持ったヨウコには難関ばかりで、(荷物を二度に分けないと運べないため階段を上ったり下りたりしたり、階段を下りる際スーツケースに引っ張られ思いっきり転んだり、)かなり凹んだ。お金をケチらず日本から荷物を送れば、もしくは空港からタクシーをつかまえればよかったと思った。お金というものは、こういうときに使うべきなんだ、と思い知った。 っていうか後からわかったことだが、乗り換えにものすごくたくさんの階段を上ったり下りたりするよりも、地下鉄を使わず地上をコロコロ歩いたほうがよっぽどか良かったのだ・・くぅぅ(>_<)00

ユースまでのバスティーユ近郊

●●●ユースからノートルダム寺院●●●

そんなこんなで、ユースに着いた時にはもう昼近くになっていた。空港には早朝に着いたのにぃ・・。しかもユースでまたもや荷物の多さを後悔するはめになる。チェックインは3時なため、地下のバゲッジルームに荷物を運ばなければならなかった。それがまた、超狭いらせん階段だったのだ。ふぅぅ・・・

 さて気分を入れ直して街へと繰り出そう。地図を片手に、一番近そうなノートルダム寺院まで歩いてみることにした。インフォのお姉さんに歩いて行けるよ、と言われたが、実際は結構歩いた。


ユース近くのバスティーユ広場にある、七月革命の犠牲者を追悼して造られた記念柱。

 途中、ローラーブレードしてる男の子達に突然“Vous avez l'heure?”(直訳すると、「あなたは時間を持ってますか?」という日本人にはわかりにくい表現で)時間を聞かれたが、なにを言ってるのかすぐにわからなかった。凹んだ。でももうこの言葉は二度と忘れないぞと思った。彼らに勉強させてもらったvv


初めて見るセーヌ川。


途中、道に迷ったりもするけれど、行きたい方に自由に進んでみる。

 ところでパリには(フランスには)トイレが無い。探すのにかなり苦労する。公衆トイレもあるが、行きたい時にすぐあるわけではないし、40c払わなきゃいけないし、汚いのであまり行きたくはない。なのでカフェに入った。ひとりで入るのは、すっごくすっごく勇気がいる。初めてのパリカフェ。初めてのオーダー。初めての支払い。何をするにも緊張した。


窓からはもうノートルダムが見える。


公園側から入ってみる。これはノートルダムの裏側(東側)。


くるりと南側をまわる。

そして、・・・おぉっ!これぞ写真で何度も見たノートルダムだぁっ!!!(実はこれ、すっごーーーく後ろまで下がらなきゃ写真に全部収まらないほどおっきいんです・・。)

中に入ることに。

初めて見る本場のステンドグラス。

ヨウコの好きなバラ窓。

きれーい!

 搭の上に上りたかったけど、たくさん人が並んでいたのであきらめた。ノートルダムの前の芝生にもたくさんの人がいた。このとき改めて、パリは世界でも五本の指に入る有名な観光地なんだと思った。

そんな時、ふと赤い二階建てのバスが見えた。これぞまさに「地球の歩き方」に載っててチェックしておいた、パリの主要どころを周ってくれるcar rougeだった。

 

●●●赤バスで凱旋門へ●●●

 赤い二階建てのバスでは、赤いイヤホンがもらえ、席で日本語のアナウンスを聴くことができた。バスは、ノートルダムを後にして、セーヌ沿いを走り、

オルセー美術館、

そしてブルボン宮を通り越した。バスがコンコルド広場に着いた時、突然あの、凱旋門が、そしてエッフェル搭が見えた。ヨウコはそのとき初めて自分がパリにいることを実感し、胸がドキドキした。それまでパリの街を歩いていてもあまり実感が湧かなかったんだけど、凱旋門とエッフェル搭を見てそう感じるなんて、シンボルの力はものすごく大きいんだなぁ、って思った。その後バスは、マドレーヌ教会、オペラ座、ヴァンドーム広場を抜け、シャンゼリゼ通りを凱旋門に向かって走った。

自然に「お〜シャンゼリゼ〜♪」が頭に流れた。気分はもうパリジェンヌ。(歩いてないけど)

 

 夢のようだった。目の前に、本物の凱旋門がそびえ立っていることが。中学の図工の授業で、夢と題し、凱旋門やエッフェル搭を一生懸命写し、そして彫ったことを思い出した。

これはてっぺんに上らなきゃ、と思いバスを降りた。(バスは2日間乗り降り自由なのです。)

↑凱旋門の下。上まで上る入り口で待っているとき。・・・階段はかなり疲れた。狭いらせん階段で約150段くらいあったと思う。

 しかし上り終わったら、そこは天国だった。周りを見渡した瞬間、涙が出た。今朝たくさんの荷物のせいでパリを嫌いになりそうだったのが、この景色で全部吹き飛んだ。

エトワール(星)と呼ばれるそこからは、放射線状にのびる道がどこまでも続いていた。パリ万歳、フランス万歳だった。

(皆様にその放射線状の写真が見せれないのが、とてもとても残念です。)

↑2台いる赤いのが、パリ観光初日にオススメなcar rouge。

↑道の向こうに見えるのが、ラ・デファンスにある新凱旋門グランアルシュ。

↑遠くに見えるのが、モンマルトルのサクレクール寺院。

↑エッフェル搭も見えます。

凱旋門の上でバンザイしたヨウコは、ナポレオン気分にひたったまま、car rougeへと戻った。

 

●●●エッフェル搭へ●●●

 凱旋門を後にした赤バスは、グランパレ・プチパレを通り過ぎ、

トロカデロ広場を通り過ぎ、

エッフェル搭の真下へ到着。

ずっと憧れだったあのエッフェル搭が、目の前にたたずんでいることに、心臓がバクバクした。

エッフェルよ、ありがとう。

 

さっきいたトロカデロ広場を見るとこんな感じ。

反対側の陸軍士官学校を見るとこんな感じ。

 

バスはその後、ナポレオンのお墓があるアンヴァリッド、

コンコルド広場、

ルーブル美術館を通りすぎて、ヨウコが乗ったノートルダムに着いた。

 

●●●コンシェルジュリーとサントシャペル●●●

ヨウコは今日かなりいろんなことがあって少々疲れてたけど、まだ4時だったのでまだまだいけると思い、ノートルダムから近いコンシェルジュリーとサントシャペルに行くことにした。

 コンシェルジュリーとは、かのマリー=アントワネットが革命後処刑されるまで過ごした場所です。そもそもコンシェルジュリーとは王室管理府のことで、とんがり屋根の3つの搭を持つ美しい建物です。彼女の独房は写真撮影が禁止だったのでお見せすることはできませんが、いかにも薄暗い不気味な場所でした。

隣にあるサントシャペルは、パリ最古のステンドグラスで知られている教会です。二階建てで、下は普通の教会っぽいんですが、

上の礼拝堂はホントすごかったです。部屋全部がステンドグラスで囲まれていて、こんな素敵な教会、今まで見たことありません。

ヨウコはその場を離れることができなかった。美しい、という言葉じゃ表現するのにもの足りないくらい、とっても美しかったです。ヨウコは長い間そこでお祈りをしていました・・・。

外から見るとこんな感じです。

サントシャペルを出ると、最高裁判所の前に出た。

 

●●●モンパルナス、そして長い長い初日の終焉●●●

時計は5時を指していたが、そういえば、エクサンプロヴァンスまでのTGVの切符を買わないと、と思い、一番近いSNCFというフランス国鉄の駅を探し、モンパルナスへ行くことにした。

 実はヨウコは、留学前にゼミの発表のため、パリの建築について勉強した。そのおかげで、今回のパリ旅は見たいものだらけだった。その一つが、モンパルナスタワー。パリは建物の高さ制限が厳しいが、このタワーはパリで唯一の高層ビルで、しかもヨーロッパで一番高いオフィスビルなのだ。おしゃれなカルチエの中で、ひとりぽつんとそびえたつこのタワーは、パリの美観を損ねると反論も多いらしい。そこでどんなものか一目見てみたかった。

地下鉄を出た瞬間に、この景色が見えた。

 ひどく不気味に立つこの真っ黒いタワーは、今まで見てきたパリとは全く違って、ホント変な感じだった。日本で高層ビルばかり見ていたらこんな変な気持ちにはならなかっただろう。しかし、ついさっきまで美しいパリを歩き、パリがいかに計画的に造られ、そして人々が努力してきたかがわかった後だったので、これはやはりすんなり受け入れられるものじゃなかった。しかも、このビルのせいかおかげか、このモンパルナス付近は、皆せわしく歩いていて都会っぽく、あまり好きになれなかった。

しかも駅でかなり頑張ったけど、どこで切符を買っていいかわからず(こっちの駅ってややこしいの!)、駅での収穫は、そこでやってたキャンペーンでもらったリンゴ一つだった。

ユースに帰ると、たくさんの人たちに出会い、自然に話がはずみ、すぐに友達になれてうれしかった。1人で旅してると、こういういいことがある。

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